OSSアクセス解析ツール「Piwik」のアクセスの測定方法は、「Webビーコン型」「サーバーログ取得型」どちらにも対応しています。Webサーバーの「アクセスログ」を対象に、「サーバーログ取得型」のPiwikログアナリティクスを設定してアクセス解析を設定します。(2017/02/25作成)
Tumisu / Pixabay
Webビーコン型とは
サイトの各ページにJavaScriptや特殊な画像イメージ(縦横1pxの透明なgif画像など)を貼り付けておいて、貼り付けたページがブラウザで表示されるたびに、サーバーにユーザーがアクセスしたページの情報を送る仕組みのアクセスログ解析です。
サーバーログ取得型とは
サーバー内部に残されたユーザーのログファイルを集計して解析を行います。主にサーバにインストールして解析するタイプと解析者のパソコンにインストールしログデータをダウンロードして解析するタイプの2つがあります。
0.環境
$ cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 7.3.1611 (Core) $ httpd -V | head -n 1 Server version: Apache/2.4.6 (CentOS) $ php -v | head -n 1 PHP 5.6.27 (cli) (built: Oct 14 2016 13:57:41) $ mysql --version mysql Ver 15.1 Distrib 10.1.21-MariaDB, for Linux (x86_64) using readline 5.1 $ python --version Python 2.7.5
1.ダウンロード・展開
最初にPiwikのサイト http://piwik.org/latest.zip から最新版のPiwikをダウンロードします。
$ wget http://piwik.org/latest.zip && unzip latest.zip
2.インストール
$ sudo mv piwik /var/www/html/ $ cd /var/www/html/ $ sudo chown -R apache:apache piwik
3.データベース作成
$ mysql -uroot -p mysql> create database piwik default character set utf8; mysql> grant all on piwik.* to piwik identified by 'パスワード'; mysql> flush privileges; mysql> quit;
4.セットアップ(ウィザード型)
http://{インストールサーバー}/piwik/
1. ようこそ!
2. システムの確認
3. データベースのセットアップ
4. テーブルの作成
5. スーパーユーザー
6. ウェブサイトのセットアップ
7. JavaScript トラッキングコード
8. おめでとうございます
5.サーバーログのインポート方法
例)bot、静的ファイル、HTTP エラートラッキングを含むさらなるデータのインポート
$ python {Piwikインストールパス}/misc/log-analytics/import_logs.py \ --url={PiwikインストールURL} \ --idsite={サイトID} \ --recorders=4 \ --enable-http-errors \ --enable-http-redirects \ --enable-bots {アクセスログファイル}
--enable-static \ ↑これは、Piwik ですべての静的ファイル(images、JS、CSS)の追跡を指定します。 なお、一般的なログファイル処理よりいくらか時間がかかります。
※下記インポート結果がレポート出力されます。
* Logs import summary
* Website import summary
* Performance summary
* Processing your log data
付録:PECL GeoIP implementation設定
診断 > システムの確認 > ジオロケーション
[!] 位置情報探索機能は作動していますが、ご利用中のプロバイダーは推奨プロバイダーではありません。 ログファイルをインポートする必要がある場合、または IP アドレス設定を伴う作業を実行する必要がある場合、PECL GeoIP implementation (recommended) または PHP GeoIP implementation をご利用ください。
1)CentOS 7.x用のepelとremiのリポジトリを追加
$ sudo rpm -Uvh http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/fedora/epel/7/x86_64/e/epel-release-7-5.noarch.rpm $ sudo rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
2)パッケージインストール
$ sudo yum install re2c geoip geoip-devel
3)PHPで使うのでpeclもインストール
$ sudo yum install --enablerepo=remi-php56 php-pecl-geoip
4)GeoIPCity.dat 配置
$ cd /usr/share/GeoIP/ $ sudo wget http://geolite.maxmind.com/download/geoip/database/GeoLiteCity.dat.gz $ sudo gzip -d GeoLiteCity.dat.gz $ sudo mv GeoLiteCity.dat GeoIPCity.dat
Piwik > 管理 > システム > ジオロケーション > ロケーションプロバイダ > GeoIP (PECL) を選択します。
以上